今朝は既に新聞配達も牛乳配達も走り去った午前6時15分頃90ccバイクで信号待ち、
「どないしたん?朝の早うからネクタイして」と、ガソスタのおっちゃんに声をかけられた。
何故か咄嗟に返事出来ず、ローリングストーンズ若しくはアインシュタインのベロ出しや。
早朝のJR和駅中央口から見るけやき通りは朝陽を浴びた新緑が滴るような感じやった。
「あっ、横尾先生や」遠目にもわかる姿勢の良さとわっしわっしの歩き姿、忠則は芸術家
やし、要はプロゴルファーやし、名前が出てこんぞ。35年前にはアホな高校生から小脳
動物とも言われていた当時の剣道世界一の達人や。今やあの箕島高校の校長先生や。
出勤途中の「背広の下のロックンローラー」達は概して険しいか虚ろな表情やな。かつて
はこんなんやったんやろか?と思うと寂しい気もしてくる。「朝は機嫌よく」と教えられた。
と、女だてら?に長身痩躯?でペットボトルの水を片手にわっしわっしとカッコ良く歩いて
来る人が街頭演説の人と親しげに話してる。おっ?こっちへ来たぞ。「関空行きのバスは
こちらですか?」と聞かれ、「地下道を出てすぐです」、後で坂之上洋子さんだと知った。
ほぼ12時間後の午後6時県文小ホール前で29期S君と待ち合わせ、最近の年中行事
となった青法協主催の「憲法を考える夕べ」に参加。講師は58年生まれの斎藤貴男氏、
演題は「平和と平等をあきらめない」、逆手に取った「戦争と格差」から現代社会を考察
する手法は明解で胸のすく感じ、団塊・安保世代から10年遅れの同世代の共感は大、
東大入試のなかった年の竹中平蔵氏やら桐蔭高校やらが臨場感あり、同窓生ちらほら。
S君のリクエストにより県庁近くの「海鮮割烹 あたご」へ、初めて行ったが辰ヶ浜直送の
魚は全て美味かった。「生簀のハゲを煮付けにするのは如何なものか?」「これがええん
やで」「そうかな?」「身が立ってくるんや」は納得の極上の美味さであった。酒は長久の
常温が沁みる。「歌、唄いたいな、津軽とか能登とか」「さゆりちゃんか?」「ええんやなあ」
30年程前金沢の日本海で生まれて初めて見た海に降る雪を思い出してた。遠き思い出。
「成人の酒と涙と青春と」