「商売はあきないことが大事なんやでえ!」と教えてくれた伯父がよく言ってた五者について
思い出した。五者とは医者、学者、記者、芸者、易者のことだ。前四者はともかく、五つ目の
易者をなかなか思い出せずにいた。うろ覚えだが「五者と取引する時は気ぃつけなあかんの
やでえ」と言ってたようにも思う。なかなか奥深い言葉であったんやと今になって思う次第。
昔はともかく、今や豊かで平和な卑しくも法治国家においては、そんなに五者に気をつけて
商取引をする必要もないと思われるし、極度に専門化細分化された今の職業社会では通常
五者など意識することもない。ただ「人」「人物」「縁故」「のれん」「実績」なんかは意識する。
はたして易者などという職業は今でもあるのか?ぶらくり丁や和歌山駅前で手相見が居るの
を見たことはあるが。昔から占いは大嫌いだし、興味もないし、見てもらおうとは思わない。
どんなものでも占いというものを信じる人がいるのが信じられない。信じるものは救われる?