睦月月末近くともなれば、プロ野球界では自主トレが大詰めである。どんな仕事でもそうなのかもしれんが、プロフェッショナルとしてシーズンを無病息災で乗り切るために鍛錬修練を自主的に行うわけである。「体をいじめる」ちゅう言い回しが如何にも日本的な感じがするけれど。
怪我室で普段あまり見ることのない朝のワイドショーを眺めながら左膝を庇いつつ昔懐かしいラジオ体操をしてみた。案外憶えてるもんである。ついでに左膝の「自主トレ」をしてみた。「う~ん、これが自分をいじめるちゅうことかあ?」とひとりごちた。リハビリ本番でこの「自主トレ」が効を奏したのか、若干左膝の角度がアップしたようで嬉しかったぞ。
午後、きょうが公休日の幼馴染29期整形外科医T君が怪我室を訪れてくれた。「痛いんを我慢するんがリハビリちゅうもんやでえ、ワエ知らんけど。」やて。二十歳過ぎの頃に皆で博打してた時、他大学で同じ医学部生が「今、何してんの?」「おう、ワエかえ?今、負けてんのよう」ちゅうてたこと思い出した。
「自主トレは 有意義なんや 頑張るぞ」
T君が風月の焼きそばを差し入れてくれた。昼ご飯抜いて正解。