平成22年12月30日、ちょうど一週間前がクリスマスイヴイヴだとすれば、きょうは元日イヴイヴといっていいやろな。世間の喧騒から離れて、ひとり怪我室のシングルベッドに居る。何だか豊かで平穏な時が過ぎて行く、こういう時空間は人生半世紀と二年の賜物かもしれんな。
同じ階の患者さんに聞いて朝から近くの散髪屋に行ってきた。行きつけでないところに行くのは何だか気がひけたが、新しい年を迎えるにあたってすっきりしたかったし、怪我人の扱いにも慣れている店で、所謂床屋話も弾み思いきって行って良かったぞ。
午後は観たいテレビ番組もなく「拝啓、父上様」のDVDの第五話から第八話180分を一気に観た。並行して観てる「前略おふくろ様」と季節感が一致しており、ここで今観なければこういう見方はなかったであろう縁を感じる。神楽坂の毘沙門天とカナルカフェに純日本的なものと時の流れを目の当たりにするような気持ちになる。
「あとふたつ 夕焼け空は あとひとつ」
去年の今頃はよく思い出せないが、来年の今頃はこうありたいと思えるのは幸せなことやと思う