21:00からのジストシネマレイトショウで「俺は、君のためにこそ死ににいく」を鑑賞した。
2番スクリーン277席は30人ぐらいでがらがら状態、おっさんのお一人様が多かったな。
実話に基づいており当時の実写も多く、ある意味で迫力があり大日本帝国とその人々だ。
陸軍指定食堂のおばちゃんの話を聞いた石原慎太郎氏が後世に残しておかねばと思い、
製作・総指揮をしたと、いきなり「書面」で始まった。戦争映画ではなく、ましてや特攻映画
でもなく、日本人の魂若しくは美学の映画なのかもしれない。唯一の被爆国の反戦映画だ。
祖父母や伯父伯母や父母からもう何十年も前に聞いたことのある大日本帝国憲法時代の
戦争の惨たらしさと理不尽さとを充分に知らしめてくれた。自らが戦争の無意味さ悲惨さを
知る上官が皮肉にも特攻隊員に「何があっても帰ってくるな」と伝える台詞は「何があっても
戦争をしてはならない」と聞こえた。戦争を知らない世代がどう伝えていくのかが問われる。
同期の桜は貴様と俺であり、鉄拳制裁も貴様である。同輩や目下に対しても「様」をつける。
かつては敬称だったのだろう。何と美しくおおらかな国なんだろう。今、思い出したが中国語
で美国は米国のことらしい。美しい国のわが国には山と海が欠かせないのもよくわかった。