今朝、検査入院中の友人を見舞うも、「土日は検査がないので外泊されました」とナースが
返事してくれた。どうやら入れ違いだったらしい。近くのゴルフ練習場で動かぬ白いボール
にエネルギー注入?してきた。紙コップの100円コーヒーすすりながら、今どきの大病院
にはスターバックスもあるんやなあと、とりあえず自由で健康なことに感謝しようと思った。
県立図書館に借りてた本を返して2000円(税別)ではよう買わんので読みたかった「学問」
西部邁(にしべすすむ)著を借りる。邁進する?朝生での語り口が好きだが最近出てないな。
コーヒー代を借りていた友人の設計事務所に立寄った。ここは理想的な「知の空間」である。
高校同級生なので、会話はまったくしょうもないものに終始したが、ピカピカのフロアは鏡の
如く、壁面には彼の蔵書がぎっしり、デザイナーのセンスがひかるオフィスは居心地がいい。
さて"BOBBY"だ。邦題はそのまま「ボビー」でカタカナがちょっと間抜けな感じだが仕方ない。
68年ロバートケネディが暗殺された時10歳だったが、新聞がいつもと違う大きな活字だった
し、テレビもうるさかったし、なんだかえらいことが起こったという記憶がある。それこそ歴史が
激しく動いてたんだと、今にして思わせる映画だった。側近ではなく、偶々そこに居合わせた
人たちの生の視線で次期大統領候補を、米国社会を、その精神を描いたところに感動した。
ラストの長い演説は字幕に助けられまくったけど、暗誦せんとあかんなあと思ったぐらいだ。
舞台が米国加州のホテルで、その厨房は"wet backs"が沢山働いている。学生時代に
ゼミでよく隣同士になった人が卒論のタイトルは「米国西海岸の濡れた背中」でどうやろ?
と言ってたなあ。大正生まれの伯母が可愛がってたコリー犬は「ボビーちゃん」だったな。